フランスのニースからスイスのバーゼルまで、イージージェットで移動します。
ところが、出発が約2時間遅れたので、バーゼル空港に着いた時にはすでに駅へ向かう最終バスが出た後。
急いでタクシー乗り場に行くと残り1台。
ひゃ~~~急げ!!
ダッシュ!≡≡≡ヘ(*–)ノ
火事場の馬鹿力と申しましょうか、20Kgのスーツケースを持っても、いざ!という時には走れる自分にビックリです。
そして着いた深夜の駅。
…
…
…
待てど暮らせど電車が来ません。
駅員さんに尋ねると、「雪で運休してるみたいだね。最終電車は来るかもしれないから待ってみたら?」
海外では日本のように電光掲示板に運休のお知らせもなく、放送もない(あったところで聞き取れるか不安)場合が多いので、自分から積極的に尋ねます。
深夜1時。
人がほとんどいない駅の構内はかなり心細い感じがします。
小心者ですし。
こんな時、どうしましょう?
「あるぅ日っ、森の中っ、熊さんにぃ、出合ったぁ~~ ♪ 」
歌ってみました。ww
そのうち、薄暗い駅の構内から、一人二人と人が近づいてきました。
だいたい女性。
どうやら皆さん、心細く思いながら最終電車を待ってたようです。
何か変な人だけど、害が無さそう…とでも思ったんでしょうか?
暗がりの線路の向こうから電車のライトが見えた時には、ホッとしました。
やっとの思いで到着した駅はミュルーズ。
すでに夜中の2時過ぎてます。
駅を一歩出ると、30㎝以上雪が積もってて、街灯もロクにない。
道はどこだ? ホテルはどっちだ?
奇跡的に同じ電車に乗ってたらしい、駅から出て来た男性に聞いてみると
「歩いて行くのは危ないから、タクシーで行った方が良いよ。」と言って、タクシーの運転手さんに
「この女性を○○ホテルへ。タクシーのナンバーと顔は覚えたからね。」と念押しまでしてくれました。
フランスで、本物のジェントルマンに出会った☆
予めホテルには、電車の運休で到着が深夜になると電話しておきました。
ヨーロッパでは、チェックインの時間が遅れるとキャンセルにされてしまう事が多いので、連絡は必須です。
不安な時はまず人に聞く。
心細くなったら歌ってみる。
意外と使えるんじゃないでしょうか?
障害物競争のように色々ありましたが、翌日はミュルーズからコルマールやリクヴィルなど、アルザスの小さな町に行きました。
たまらなく可愛い町です。